【香港スタートアップ事情】ハンズオン支援の香港アクセラレータLimeHK

こんにちは。今回は、本メディアでも多く取り上げている香港スタートアップ界隈において、少数先鋭でスタートアップ企業に合わせてカスタマイズしたハンズオン支援に定評があるLimeHKのMichael Yip氏にお話を伺いました。

LimeHKについて

LimeHKは、主にシード期にいる起業家やスタートアップ企業に対して支援を行うシードアクセラレータ。シード期は一般的に、ビジネスアイディアやコンセプトの改善、また、プロトタイプの開発などを行い、世の中に輩出してニーズがあるのかや売れるのかどうか、などを検証するフェーズ。LimeHKでは支援するチームそれぞれの現状に合わせて最適な内容に設計された支援プログラムを提供しています。

”tailor-made”された支援プログラム

ビジネススーツやシューズでオーダーメイドすることを英語で”tailor-made”と言いますが、Michael氏によるとLimeHKでは、シード期の起業家やスタートアップ企業が書かれる多種多様な課題に対して支援するため、”tailor-made”されたプログラムを提供することを重要視しているとお話してくれました。そのため、3か月または4か月など期間が一定のアクセラレーションプログラムが多いことに対して、LimeHKでは期間が決まっていません。3か月から6か月が平均、中には1年など長期にプログラムを組んで支援することもあり、また、チームに合わせて最適なメンターのマッチングも行なっています。多くのアクセラレータでは既に確立されたプログラムがパッケージ化されており、そこにスタートアップ企業が合わせていくことが多いですが、LimeHKでは逆のアプローチをとっています。

起業家と投資家間のコミュニケーションは量より質

その中でも特徴的なものは、アクセラレーションプログラムを卒業する際に開催されるDemo Day。一般的には、アクセラレーションプログラムに参加した約10-20社程度のスタートアップ企業が、VC、エンジェル投資家、メディア関係者などに大勢のオーディエンスに対してプレゼン形式のピッチを行うことが多いですが、LimeHKではこのような形式ではなく、スタートアップ企業とVCが1 on 1で向き合うミーティング形式で行うようにアレンジしているそうです。大規模なピッチイベントの方が多くのVCや投資家に知ってもらうことが可能ではありますが、お互いを知る時間が限定的であることも事実。LimeHKは、両社の間に入り信頼関係を築いた上でよりプライベートな形で濃密なコミュニケーションを取ることが結果的には効率的であると考えているそうです。

職人のSpiritを広めたいと思いで考えられたGroovyBoomプラットフォーム

LimeHKが支援する会社のひとつとして、ローカルの職人がハンドメイド商品にかける技術や想いを世に発信できるCraftmanship Platform 「GroovyBoom」について紹介してくれました。

チーム発足は2012年。当時はイギリスで有名なデザイナープラットフォームであるNot Just A Labelやイタリアの雑誌Vogue Italiaなどで紹介されるなど注目を浴びました。しかし2014年にマネジメント上の都合で一旦クローズ。その後、諦めきれないという強い想いから2016年にLimeHKとともに再出発を切りました。

職人のスピリット、または、職人魂を世に発信したい。GroovyBoomではローカルのものづくりに関するコンテンツの配信に加えて、ワークショップの企画、予約、レビューなどが行えるプラットフォームを目指します。現在はプロダクト開発のフェーズ。ローンチが待ち遠しい、とGroovyBoomにかける想いを語ってくれました。

LimeHK Hong Kong Accelerator GroovyBoom

グローバルに活躍するスタートアップ輩出を目指して

今後のLimeHKは、国外連携も積極的に行っていく方針。香港政府が行っているInvest Hong Kongや大学などとの連携を加速させており、国外から香港や中国市場への誘致に力を入れていくようです。また、インタビューの最後には、日本市場への進出に対しても意欲を見せ日本のスタートアップエコシステムとの連携は今後も積極的に進めていきたいとお話してくれました。

LimeHK Hong Kong Accelerator

LimeHK Program Director のPatrick Leung 氏(左)とManaging PartnerのAndrew Lin氏(右)(2017/02/24香港にて)

いかがでしたでしょうか。弊社では今後も海外のスタートアップコミュニティーに関するトレンドや情報をお届けして参ります。LimeHKや本記事、またその他お問い合わせがございましたら、ぜひこちらからお気軽にご連絡ください!