【香港スタートアップ事情】画像/映像の編集を人工知能で自動化/効率化を行うプラットフォームObject AI

 addlight journal 編集部

こんにちは。皆さんは、画像や映像からある物体をきれいに抽出しようとするためにPhotoshopなどのツールを活用して行った経験はあるでしょうか。実は地味に難しくめんどくさいのがこの作業。この作業が人工知能によって、目的の物体を自動抽出してくれるとなったらいかがでしょうか。画像処理のタスクに使っている膨大の時間が大幅に削減できるとしたら・・。今回はそんな方にぴったりなプロダクトObject AIを仕掛けるCEO James Boyden氏とオペレーション担当Libby Lin氏にお話しをお伺いすることができました。

画像編集における課題を解決したい

インタビューしたJames氏とLibby氏、また、CTO Tom Murtagh氏はオーストラリア・シドニーの出身。Zeroth.aiというAI特化型アクセラレータプログラムに参画するために香港に来られたそうです。CEO James氏とCTO Tom氏は大学入学時からの友達でお二人ともソフトウェアディベロッパーとして活躍してきました。画像編集の分野での課題を解決をしたいという思いから、同分野には2012年にはSnapDiscoというスタートアップを立ち上げて活動を開始し、画像のクリッピングを行うサービスを提供してきました。ディープラーニングの発展に伴い2016年初にObject AIを設立した後Libby氏もジョインして今の体制となりました。その後、Zeroth.aiの1st Batchにジョインしました。

人工知能を利用して画像編集を効率化

例えば、ECサイトの運用者がカバンの画像を作成する時を考えてみます。まず運用者は、画像の中のカバンの位置や色を認識し、そのカバンの部分をPhotoshopなどのツールを利用して丁寧に切り取り、その後切り取ったカバンの部分を利用を編集する必要があるのではないかと思います。この作業、切り取る部分が細かければ細かいほど大変ですよね。ものによっては数十分かかることもあるのではないでしょうか。

Object AIでは、Object Detection(物体の認識)、Object Boundary Deduction(物体の切り取り)、”Piece-based” Photo Editing(切り取った物体をベースに画像編集)の3つのステップの各プロセスを人工知能を利用することで自動化/効率化を実現しています。

現在は、Webブラウザー上で稼働する画像編集ツールのPizzaの利用と、外部サービスからの接続を可能にするAPIの2種類を提供しています。某海外人気フリマアプリで既にAPIによるサービス提供を開始。ユーザーがアプリから画像をアップロードするとサーバーからAPIを介してObject AIが動画を編集し、編集後の画像がサーバーからユーザーアプリに返ってくる仕組みです。APIで編集された画像を手動で編集したい場合にはPizzaを利用するケースもあるそうです。インタビューを行った週には12,000以上の画像が処理されているなど手応えを感じているようです。

今後は画像だけでなく動画とARにも対応していく

現在は画像へのサポートとなっていますが、今後は動画やARも視野に入れているようです。特にAR市場は今後著しい成長が予測される分野。ARとAIを掛け合わせたサービスが今後伸びていくことはほぼ間違いありません。合わせて、現在はPCのブラウザからのみのサービス提供ですが、今後のモバイル普及に合わせて、将来はスマホ端末などからも画像編集できるようなサービスを展開していくとのこと。それらテクノロジー進化の波にObject AIも成長していきたいとJames氏は語ってくれました。また、日本市場への興味も示しており、日本語化対応と合わせて、日本国内のECプラットフォーマーなどとも連携を模索していきたいと意気込んでいたのが印象的です。

弊社では今後も海外スタートアップコミュニティと幅広く連携していきます。本記事やObject AIへのお問い合わせがございましたら、ぜひこちらからお気軽にご連絡ください!

Written by N.