【香港スタートアップ事情】香港で3拠点。ユニコーン企業の香港進出支援も手掛けるGarage Society

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香港で最大規模のコーワキングスペースを手掛けるGarage Society

香港で最大級の3つのコワーキングスペースを展開し約100スタートアップ/250名のメンバー(大学生や起業家予備軍もいるそうです)が日々活動しているGarage Society。弊社ではStartup Trends In Japanというイベントで共催させていただいきましたが、イベント直前には、Programming Directorを務めるJames Bernardo氏にお話をお伺いすることができました。インタビュー会場は、Garage Societyの1拠点であるGarage Collective。こちらはコーヒー倉庫をリノベーションしてコワーキングスペースに変身させているため、一般的なオフィスとは異なりクールな空間が印象的なところでした。

ユニコーン企業の香港進出支援も手掛けたGarage Societyの魅力

Garage Societyではスタートアップのエコシステムを活性化すべく、香港3拠点を通じてスタートアップ企業からフリーランサーや学生まで幅広い方々を対象に、コワーキングスペースの提供、投資事業、起業家育成プログラムなどを提供しています。中でも印象的なことは、その内約70%が海外発のスタートアップであり、中にはユニコーン企業(企業としての評価額が10億ドル(約1250億円)以上かつ非上場の企業)が含まれている点です。UBERやTwillioなど今では世界的に活躍をするまで成長したスタートアップの香港進出も支援されてました。

では、なぜこういった企業がGarage Societyに魅力を感じてジョインするのでしょうか。「いくつかの要因がありますが香港ではロケーションがとても重要で、スタートアップが成功するためにまずはCentralエリアで存在感を示すことが重要です」とJames氏は語りました。Garage SocietyはCentralエリアにも拠点を持っていて、かつ、香港では歴史が古い部類に入るコワーキング。毎晩のように開催されるイベントやワークショップの数をみても、Garage Societyがスタートアップ界隈で中心的な存在であることを象徴しているように思いました。こちらの記事でご紹介したIoT特化型アクセラレータであるBrincもGarage Societyの出身です。

アメリカの名門大学と連携して行う若手の育成

とはいえ、Garage Societyでは、このように海外で成功しているスタートアップだけでなく、香港内の若手起業家の支援にも積極的。「Garage Cadet」と題して行われているものは、香港の大学とアメリカの名門ブラウン大学と連携して行われるインターンシッププログラムです。Garage Societyが面接を行い選ばれた優秀な大学生に対して12週間の教育プログラムを実施。その後は、スタートアップやパートナー企業でインターンとして働いてもらうことで経験を積んでもらい、将来的にはスタートアップコミュニティーのリーダー的存在に育てていくことが狙いです。香港でスタートアップがポピュラーになってきていることは間違いないですが、大手金融機関やコンサルティングファームなどで安定的なキャリアを積むことが好まれているようで、起業家精神を養っていく必要があるそうです。日本でも学生がシリコンバレーに視察に行くといったプログラムや、意欲にあふれる学生インターンを雇うスタートアップを最近よく見かけますが、香港でも同様の動きがあるようです。

今後は香港外にも進出を狙う

そんなGarage Societyですが、今後は香港以外のマーケットでの展開も視野に入れています。既にタイに進出していますが、それ以外にも中国やフィリピンを初めとしたアジア圏のマーケットへの進出を狙っていきたいと意欲をみせていました。所属スタートアップ数、所属メンバー数、大学連携、毎週のミーティングや日々のイベントから、スタートアップエコシステムの活発化とイノベーション創出のノウハウが蓄積されてきていることは明白。今後もエコシステム活性化の立役者であるGarage Societyからは目を離せません。

弊社では今後もGarage Societyを初めとした海外スタートアップコミュニティと幅広く連携していきます。特に、弊社とGarage Societyが連携して、前述のGarage Cadetを日本の企業や日本の大学向けにアレンジして、香港視察を兼ねた起業家育成講座を提供していきます。1日からのアレンジも可能ですので、ご興味ある方はぜひこちらからお気軽にお問い合わせくださいませ。

Written by N.