【Helloコワーキング】24時間コミュニティ「WORQ」(マレーシア)

addlight journal 編集部  addlight journal 編集部

WORQは効率性と生産性を高められる場所だよ」とコワーキングスペースWORQ(ワーク)CEO・共同創業者のピン氏は言います。「それが意味するところとして、ビジネス上のあらゆる接点をここで持つことができ、あなたのことをサポートしてくれるんだ」

ピン氏と CFO・共同創業者のヨウ氏により、2017年3月に設立されたばかりのWORQは、マレーシアで、ひいてはグローバルにビジネスを行おうというスタートアップが集うコワーキングスペースです。

今回、addlight journal編集部はWORQコミュニティマネージャーのシャロン氏・ホイシャン氏に取材を行い、WORQの利点や今後の展望について伺いました。

多くの人や資源が一箇所に集まることで加速する成長性を体感

——WORQについて教えていただけますか?

シャロン: 私達は3月に開設してからまだ間もないですが、スタートアップ・中小企業が集結するコワーキングスペースです。例えば技術系の人材ですとプログラマー・ソフトウェアデベロッパー・クラウドサービスやIoTのベンダー、非技術系の分野では、HRスタートアップや会計アドバイザー、そして多くのフリーランサー・ノマドワーカー等がこちらを利用しています。

受付入ってすぐ左奥にあるコワーキングスペース

——コミュニティ内の国籍の分布はどのようになっていますか?

シャロン:日本人の入居者はまだいませんが、非常に多国籍です。イギリス、香港、シンガポール、イタリア、フランス、アメリカ、インド、そしてモーリシャスやレユニオン等からも入居者が来ています。

——イベントスペースではどんなことを行っているのでしょうか?

シャロン: 私達は多種のイベントをほぼ毎日開催しています。例えばUI/UXのワークショップや、スタートアップの成長を巡ったメンターへの相談会などです。また、イベント以外にも入居者を支える取り組みとして、入居スタートアップ同士の協力を斡旋したり、CRADLE(マレーシア政府によるアーリースタートアップ向けの融資サービス)やAlibaba Cloudなどとパートナーシップを結んだりしています。

共同創業者のピン氏は「WORQには生産性の向上を求めてスタートアップが集う」と語る

——マレーシア国内の他のコワーキングスペースと比べ、WORQはどのあたりが違うのでしょうか?

シャロン: 優れているところの1つは、入居者に対して入居者同士やパートナーで人を繋げ、事業を加速させるという点です。入居者もそこに価値を見出してくれています。

ホイシャン:私達は本当にコミュニティに重点を置いています。より多くの人や資源が一箇所に集まれば、そこにいるスタートアップはより生産性を持って成長しやすくなるでしょう。私とシャロンはそのように考えています。

WORQの廊下は入居者同士が気さくに触れ合えるよう、意図的に細かいつくりをしている

パワーランチで外部の協賛企業と接点

——こちらではどのようなイベント・プログラムが開催されているのでしょうか?

シャロン: まず目的として、入居企業には最新の技術トレンドをベンチマークしてもらえるようにという思いがあります。そのうえで多数のイベントをパートナー協賛のもとで実施しており、ブロックチェーンやデザイン思考等の分野でのイベントを開催中です。また、パートナーにイベントスペースを提供する場合もあります。

ホイシャン: カジュアルな催し物も多数あるんですよ。例えばスポンサーを受けて開催した「ハッピーアワー」では、メンバー同士に現在のビジネスの状況や利用しているリソース等について昼食をとりながら議論を交わしてもらいました。

ハッピーアワーはこれまでにシリーズとして何度か開催しており、協賛企業は食事を提供する代わりにWORQのコミュニティ内の企業とやりとりを行うことができます。前回は香港貿易発展局がスポンサーで、彼らは香港におけるスタートアップの状況をシェアしてくれました。このネットワーキングイベントは非常に意義があると思います。

“ハッピーアワー”をはじめとした多数のトレンド勉強・知識共有イベントで用いられるスペース

——どのようなスタートアップが入居しているのでしょうか?

シャロン: 大半のスタートアップは設立3-5年目です。ただいくつかの企業はアーリーステージやレートステージで、最長で設立7年目という企業も入居しています。

——WORQのビジネスモデルについて教えてください。

シャロン: コワーキングビジネスとして、売上は主にメンバーシップで立てています。またミーティングルームやイベントスペースの貸出による収益も得ています。

——国外からのスタートアップは募集しているのですか?

ホイシャン: 実際のところ、国外のスタートアップに対してあまりリクルート活動は行ってきませんでしたね。その中でも国外のスタートアップを惹き付ける理由があるとすると、私たちがMDECから「マレーシアデジタルハブ(MDH)の称号を与えられていることが挙げられると思います。このMDHにより、ここに拠点を構えるスタートアップは税を減額されたり外国人労働者を雇いやすくなったりします。

多くの入居者がパントリーにリフレッシュに来る

——インバウンドのスタートアップにとって他にメリットはありますか?

ホイシャン: マレーシアはASEAN地域でビジネスを始めるのに非常に優れた場所だといえるでしょう。文化的・民族的にも非常に多用で、「るつぼ」と言えます!クアラルンプールは国際的な都市で、韓国人や日本人、西洋人の非常に大きなコミュニティも形成しています。MDECの各種イニシアチブに代表されるように、政府もスタートアップやアントレプレナーに対して非常に協力的です。

コミュニケーション創発は空間づくりから

——このコミュニティを今後どのように拡大されようとお考えでしょうか?

シャロン: 私たちのコミュニティ設計のビジョンは、アントレプレナーの効率性を向上させることです。WORQのサポーターたちの他、私たちが施設利用に課す価格の設定、入居者どうしのコミュニケーションを創発するために意図的に狭くされた廊下、提供している施設、MDECのような大きなイニシアチブによるAlibaba Cloud等のパートナー誘致など、ここの勤務者・ここに揃っているリソースは皆その目的に沿っているのです。入居者が事業に成功することで私たちが目標を達成したということが証明されるでしょう。

WORQは24時間利用可能であり、ノマドワーカーや起業家がいつでも好きな時間に勤務できるような環境が整っている

——日本ではコワーキングスペースの開放時間が厳しく管理されているケースが多いのですが、こちらはいかがでしょうか?

シャロン: WORQは24時間開いていますよ。入居者は思い思いの時間に働くことができ、例えば入居者の中で英国から来た企業の方がいますが、クライアントの時間に合わせて午前4時から勤務されている方もいらっしゃいますね。

——WORQ入居を検討しているスタートアップにメッセージをお願いします。

シャロン: より多くの優秀な人がネットワークに加わってくれれば、よりお互いに生産性を高めることができるはずです。入居していただけたら適切な人に適切なタイミングで繋げられるよう、全力でお手伝いします。

ホイシャン: ぜひ一度立ち寄ってみてください。多様さといつでも新しい人を歓迎する文化、そして事業の発展に必要なあらゆるリソースをここで得られることが分かるでしょう。