【開催報告】Mirai Salon #1 日本流オープンイノベーションによるインダストリー4.0の未来

 addlight journal 編集部

株式会社アドライトが主催する、大企業や官公庁の事業責任者を対象にオープンイノベーションをテーマにしたイベントシリーズMirai Salonの第一回目「日本流オープンイノベーションによるインダストリー4.0の未来」を、2016年10月13日(木)夜に三井不動産株式会社と共催で東京・日本橋にあるClipニホンバシにて開催しました。

まずは三井不動産株式会社の関係者よりコワーキングプレイス31Venturesの紹介を頂きました。
その後弊社代表木村による株式会社アドライトの会社紹介とオープンイノベーションの概要について。4つのステップにしたがったオープンイノベーションの推進方法と過去の支援事例のケーススタディを実施。合わせて、大企業にとってどのようなテーマがベンチャー企業と協業すべき分野かという要素についての整理として、1企業の中長期ヴィジョンに沿った、2既存事業の周辺にある、3新しい技術やトレンドに関するテーマとの紹介がありました。

次に登壇したのは、経済産業省情報経済課の河野課長補佐。革新的な産業モデル構築のための最新の取り組みについて「IoT、ビッグデータ解析、AI技術の発展」という3つのキーワードについての詳しい紹介がありました。経済産業省のミッションは、人口減少・高齢化のような問題解決のためのソリューションを提供するとし、今後、アメリカやドイツなど外国との競争の中で国際競争力を高めてゆく必要があるとの背景から、最近の経済産業省の取り組みであるIoT推進ラボなどのコミュニティの紹介を頂きました。

次はベンチャー企業と大企業との協業事例の紹介です。
一人目は、レイ・フロンティアの田村社長。大企業との協業事例として、Silentlog Analyticsという、準リアルタイムで行動情報を可視化できるサービスの紹介がありました。事例としては、疑似的なドライブレコーダーとして利用でき、ドライバーの運転行動の分析等も行え、安全運転の解析などの実績があるとのこと。この発表の詳しい内容はIT Proでも掲載されました。

次の紹介は、トライディアの西岡社長。大企業との協業事例として、工場内の各種センサーに関するビッグデータ解析によるソリューションの提供の紹介がありました。データの膨大な絶対数×連動する各種センサーの組み合わせ数×時間差で動く数値の膨大なデータを、並列演算の導入による計算速度の高速化により解析。管理の判断が最適であったかどうかを事後的に検証し、技術継承にも役立てられる仕組みとのことです。

最後に、ウフルの八子上級執行役員が登場。同社のIoTソリューションを活用した大企業との協業事例として、風力発電において、IoTを用いたモニタリング(損耗状況などをダッシュボードに表示して、メンテナンス業務等を支援)や、水道の揚水ポンプのモニタリング(町全体で数万にも及ぶセンサーからのデータを管理。ポンプの修理時期をあらかじめ予測し、作業員の方々の最も効率的な配置といったことに活用)などの紹介がありました。

その後休憩をはさみ、全登壇者によるパネルディスカッション。

参加者からの質問をぶつけていく形で進行が進みました。まず最初の質問として、ベンチャー企業の3社に対して、「大企業との協業における障壁にはどんなものがあるか」。上がった内容としては、金額などの具体的な話になると話が進まなくなる、日本には情報は無料と思っている風潮がある、新しいものを必要としながらも実績を求められる、等の障壁があげられ、参加者からも納得のリアクションがありました。
次の質問として、今までの官公庁から民間支援の中で、最も手ごたえが得られそうなものにはどんなものがあるかとの質問。ベンチャー企業側から金銭面以外の具体的なリクエストがあるのが動きやすいとの声が上がりました。
続いて、大企業とベンチャー企業とのオープンイノベーションの実施にあたっての個別イシューについての白熱したディスカッション。大企業側に具体的な仮説や課題があったほうが良いのかどうか、大企業側でビッグデータの蓄積など準備ができていない場合のプロジェクトのはじめ方、大企業側の人材(イントレプレナー)に求められる人材要件、日本の立地的な競争力、ベンチャー企業から政府への期待など、話題は多岐にわたり、当初の予定時間いっぱいで盛況に終了。その後の懇親会でも、メディア関係者を交えて積極的に名刺交換や情報交換する姿が目立ちました。

株式会社アドライトが主催するMirai Salonでは、今後もオープンイノベーションに関する様々なテーマでのイベント開催を行っていきます。今後のイベントが決まり次第、こちらでもお知らせさせて頂きます。

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