先日8月3日(木)の夜に、弊社アドライトが主催者として共催するイベントTokyo Startup Dating 9th Editionが、LIFULL Table(東京・半蔵門 LIFULL本社1階)にて行われました。Tokyo Startup Dating(前回記事)は”最小の時間で、最大のネットワークを構築すること”をコンセプトにしており、9回目となる今回は恒例となっているピッチコンテストのほか、パネルディスカッションや幅広い分野でご活躍されているカメラマン青木勇太氏のプロフィール写真無料撮影コーナーなど盛りだくさんの内容でした。
前回に引き続き、シリコンバレーでの起業実績を持つ田所雅之氏と弊社アドライトが主催となり、弊社代表の木村は今回パネルディスカッションのモデレーターを務めました。
先輩起業家に聞くビジネスをスケール/ブレイクスルーさせるポイント
ご登壇いただいた先輩起業家は、こちらのお三方でした。
株式会社LIFULL 井上高志氏
セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ株式会社 阪根信一氏
株式会社ベーシック 秋山勝氏
ターニングポイントはいつ頃訪れたのか、事例を作っていくための秘訣、チーム作りをしていくうえで採用におけるポリシーについてが主なトピックとなりました。また終わりには人事担当者や財務責任者(CFO)を必要とするのはどの程度の規模からでどのタイミングで採用すべきなのかということや、知的財産関連をいかに捉えるべきかということについて、参加者を交えて白熱したディスカッションが繰り広げられました。
最後に阪根氏は他者との差別化に言及し、差別化という武器で全力で仕留めようとすればいずれチャンスが訪れるので信じたものに全力投球してほしいと会場の起業家へメッセージを送りました。秋山氏も同じく大切な部分として理想をどれだけ追求できるかということを強調し、誰にも変えられないものであるからこそその点にこだわり、自分を信じることが大切だとお話しされました。
井上氏はメッセージ代わりに宣伝として2025年までに子会社を100社に伸ばすので、一緒に展開していきたいスタートアップの方、一緒に会社を探していく投資家へラブコールを送っていました。
4分間のピッチコンテスト
パネルディスカッション後、ネットワーキングの時間を挟んでいよいよピッチコンテストです。
今回も前回同様、全9社がピッチコンテストに挑みます。
1.Bridge
ビジョンは「世界の架け橋になる」、ミッションは「国境を超えた選択肢をユーザーに与えてユーザーがそれでハッピーになる」。インバウンド市場へ目を向け、訪日外国人向けにSIM無料サービスTrip Freeを運営。
ドローンを活用したソリューションを提供。測量、点検、ソフト開発のほかにも運行管理システムなど幅広い事業展開が魅力。スピード力、世界展開、そして現場力を強みに、大手企業や官公庁と提携し世界で戦っていく。
レストランが自宅にやってくるサービスを提供。家から出れない人、特に育児ママをターゲットに展開し、提携レストランで仕込み、自宅で仕上げ、後片付けまで行ってくれるというサービス。Uber Eatsのようなサービスが満たせない部分を狙う。
ミッションは「すべての人をヒーロー・ヒロインにする」
共感のメディアVRを本と融合させ、従来のゲームとは違ったアプローチでVRを展開する。FullDive novelを7月下旬にリリース。
X-Techプラットフォームを提供するリアルワールドゲームのリーディングカンパニー。人々が歩かなくなる課題を解決。リアルワールドゲームは歩くゲームであり、そこから健康になる人、新たな出会いを見つける人など様々な効果がある。
6.Moly
すぐ近くで起きそうな性犯罪を即座に認識できるお守り防犯アプリ「Moly」。Eメールで配信したり、WEB上で公開するのではなく、位置認証とアプリのプッシュ通知を用いることでリアルタイムに警告ができる。
KPI達成を可能にするクラウド型の内部データ分析ツールANALYTICA。内部データ分析に関する多くの課題を解決。クラウド上で管理するためリアルタイムで確認することも可能に。意思決定が打ち合わせからリアルタイムへ移行する。
8.Motify
離職率と再採用にかかるコストにフォーカスし、HR Techを用いたサービスを提供。社員に働きがいや自信を育める文化をつくることを手助けする。日本以外でもブラジルやインドネシアなど世界でも展開。
9.Shares
8th EditionでもValuation Matrixのサービスについてピッチを行ったShares。「世の中の企業情報整理する」といったビジョンを掲げ、まさに企業情報のGoogleともいえる存在。経験が浅く融資判断が行えないといった課題に対してのソリューションも提供。
各チームとも4分という限られた時間の中でサービスの魅力を最大限アピールしていました。
田所氏によるとピッチコンテストは2位がまさかの4チームで1位から9位までの差がほとんどなかったとのことです。そんなピッチコンテストの優勝は前回に引き続きの参加となったSharesでした。8票を獲得したSharesは、日本ユニシス株式会社よりディズニーランドのペアチケットが贈られました。
最後に
いかがでしたでしょうか。冒頭で田所氏は「投資家はイケてる起業家を見つけ、イケてる起業家はオレンジのストラップをつけてる人(投資家)を探してネットワーキングしてほしい」とお話しされました。場の雰囲気を見るに前回同様”最小の時間で、最大のネットワークを構築すること”は達成されたのではないでしょうか。記念すべき第10回の開催は今冬を予定しているとのことですが、節目のイベントとしても今から非常に楽しみです。
パネルディスカッションや9チームにより行われたピッチコンテストの模様はさらに詳しくaddlight journal上でお伝えしていきます。
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