大企業向けイノベータ養成プログラムを終えて

 addlight journal 編集部

日本初のFinTech拠点であるFINOLABにおいて、5月11日から全11回にわたり「イノベータ養成プログラム」が行われ、7月20日、最後のセッション「新規ビジネス創出計画案」の発表が参加者よりなされた。

本プログラムは、FINOLABの運営事業者である株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)が主催するもので、弊社アドライトは共催として参加。FINOLABにおけるオープンイノベーション実践の知見が、会員企業以外にも広く提供される初めての機会として開講された。

本プログラムでは、イノベータに求められるマインドセットの理解やビジネス開発の具体的手法や最新の技術動向・ビジネス事例の把握、ビジネスプランの検討・策定に至る多彩かつ実践的なカリキュラムを約3カ月にわたり提供し、企業の事業創出を担う人材育成を支援した。

本プログラムを通して参加者の人間関係も深まり、最終日も笑いが絶えない雰囲気の中プレゼンテーションが行われていたのは、運営冥利に尽きる。

本プログラムを通して参加者の人間関係も深まり、最終日も笑いが絶えない雰囲気の中プレゼンテーションが行われていたのは、運営冥利に尽きる。

最終日は、これまでの講座の集大成として、受講者から思い思いのビジネスプランのプレゼンテーションと振り返りが行われた。参加者の声で多く挙がったのが、「バラエティに富む分野の方々から様々な話を聴くことができてよかった」という点だ。

「ワークショップという実践の場があったことが良かった」「インプットのみならず、アウトプットの機会も与えられていたため、より実践的にできた」という声も聞かれ、いかに自社で実践できるかという視点で参加した方が多い印象を受けた。

「起業の科学」でおなじみ田所雅之氏が新規事業の失敗を減らす7つのポイントやビジネス開発手法について指南のほか、弊社からは、プロジェクトデザインセッション等を行った。最新技術動向や新規事業におけるPRとマーケティングも好評を博した。

本プログラムの目的である「企業の事業創出を担う人材育成支援」を主眼に置き、実践をかなり意識して講師やカリキュラムを構成した。イノベータに必要な姿勢や考え方、フレームワーク等実践ベースで話をしてもらったことで、会社で活かせるところが好評価につながったようだ。

受講者によるフィードバックのもよう

こうした講師陣の話を聞く以外にもワークショップも織り交ぜることで、「段階の踏み方が良く、サポートもしっかりしていたのでやりやすかった」という前向きなコメントが目立った一方、「場所を変えたワークショップや、外部に足を運ぶ機会も欲しかった」という声もあったのは今後の課題だ。

受講者は大手企業の若手メンバーが中心で、業種は様々。互いにおおいに刺激されたのか、「様々な人がせっかく集まっているので、より多くのグループワークを行ってみたい」という意見も聞こえた。グループプレゼンや模擬的にグループで会社を作ってみる等のワークショップのアイデアも挙がった。

修了証と共に渡された印字スライド最後のページに、当日おさめた記念撮影の写真も盛り込んだ。

プログラムの最後に、ISID 金融事業開発部部長・伊藤千恵氏より「皆さんがこんなに仲良くなり、いい雰囲気のなか行えてよかった。今回の反省を次回に活かしていきたい」という締めの言葉とともに参加者に修了証が授与され、各セッションで使用したスライドも印字して渡された。

イノベータ養成プログラムの次回等については、改めて告知したい。