AI×ドローンの可能性

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AIとドローンの特性

人工知能(以下、AI)を組み合わせた分野の発展は急速なスピードで進んでおり、様々な分野での応用が期待されている。そのなかから、今回はAIとドローンを組み合わせた技術の現状と今後の展望について述べていきたい。

ドローンは比較的安価ということもあり、様々な分野で利用が始まっている。たとえば、不動産では顧客用の物件や土地をドローンで空中写真を撮ることで、全体の可視化等具体的に伝わるようにしている。スポーツの大会等でもドローンで撮影され、ダイナミックな映像を視聴者に届けている。Amazonや楽天等インターネット通販による商品輸送の人手不足もドローンによる運搬で補おうとする実験も行われている。

それでは、AIとドローンを組みわせることでどのようなことが可能になるのだろうか。ポイントは、AIの「画像解析」という特性だ。ドローンに映像解析ができるAIとカメラ、センサーを搭載することで、AIが障害物を避けながら自分の進行方向を自分で決められるようになる。これまでも行き先とゴールを覚えさせてドローンを飛ばす技術もあったが、途中の障害物までは避けきれなかった。

ドローンが「物である」という特性を生かした技術もある。人間では命がいくつあっても足りないことへの代替作業を意味し、危険区域にAIを搭載したドローンを自律飛行させ、様々な写真や動画撮影を可能とする。

ほかにも、48時間以内の救助が生存率を分けると言われる災害時の生存確認は、人手不足や危険なエリアで立ち入れない場合にドローンを飛ばすことによって、効率のいい生存者発見や迅速な救出につなげることが期待される。

 

AI×ドローンの実用例

自律飛行の技術はアメリカのNVIDIA社が開発を行い、製品化も達成している。

では、AIの「自ら考える」という特性を生かした技術はどうか。自らの判断でその先の行動を選択できる機能が備わると道路や建物を判断しながら飛行できるため、立体的な地図を自動的に作成することができる。道路の混雑状況も分かるようになるので、カーナビに反映されるなどの活用もできる。

さらに、この技術は農業の分野にも応用できると言える。一般的に農薬散布は農場全体に散布するが、農薬残留による健康被害や土にまでかかっていた。これにより土を疲弊させ、農作物の生産性を落としてしまうという弊害が起きていた。畑の上にドローンを飛ばすことにより、カメラで入ってきた映像をもとにAIが農薬を散布すべき場所を分析すれば、効率的に農薬を散布することができる。この技術は株式会社オプティムが2017年に発表している。

同様の技術を利用することで、売れている農作物の分布を分析し、効率よく収穫を行うこともできる。このように、農業にAIを組み合わせたドローンを導入することは、人手不足が深刻になっている日本の農業を救う一つの手段となりうるだろう。

人間が持っていない「飛行する」という能力を持ったドローンを掛け合わせることで、今まで不可能だった様々なことが可能になり、より便利な生活が実現されようとしている。私たちはまさに転換期にいるのだ。

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