【開催報告】Tokyo Startup Dating 8th Edition 各チーム紹介第2弾!

 addlight journal 編集部

弊社アドライトも主催するTokyo Startup Dating 8th Editionピッチ報告です。

第2回目の今回は法人向けにサービスを提供している3社をご紹介いたします。

AnchorZ
Zest
Valuation Matrix

ユーザーへの通知をストレスなく、忘れないよう届ける―AnchorZ

今回のピッチで取り上げたサービスは“Calpush”。CalendarとPush通知からきた造語だということです。

AnchorZ CEOの徳山氏によると、60.5%の人はプッシュ通知を無視しており、さらに46.6%の人がプッシュ通知の内容によってアプリそのものを削除することがあるということだそうです。プッシュ通知はうっとうしいので見ない、とお話しされた徳山氏ですが、プッシュ通知を見ている人の割合である39.5%という数字を“めちゃくちゃいい数”と表現しました。しかしその人たちがもしもプッシュ通知の内容を忘れてしまったら、せっかくの通知も意味を成しません。そこで徳山氏は長期記憶にアプローチした新たな通知方法を提案します。

その方法とは、PCやスマホなどの既存OSのカレンダーに簡単に登録する仕組みを作ることで、プッシュ通知のようにすぐに忘れられる通知ではなく、長く記憶される通知の方法を、ユーザー側に負担をかけず提供できるということです。Calpushではなにかをダウンロードすることなしに、SNSの画像をクリックすることで自動的にカレンダー登録が可能なことから、SNSの公式アカウントなどでの利用が期待され、新たな通知の選択肢となるのではないでしょうか。Web向けやSNS向けだけでなく、スマホネイティブアプリ向けのサポートも発表し、大手企業向けへの導入実績も複数ある同社の今後の展開にも期待したいところです。

効率的なスケジューリングをヒトグリくんが解決―Zest

様々な角度から人材流通にアプローチするZest。今回はヒトグリくんという最適スケジュールを生成するシステムと、今夏リリース予定の人材流通プラットフォームをご紹介いただきました。

スケジュールの作成には様々な要因が絡みます。例えばエアコンの修理を行うエンジニアチームがあったとします。複数のエンジニアを抱えるリーダーは、異なるスキルを持ったエンジニアたちが複数の顧客を効率的に回るためにはどういったスケジューリングをすれば良いのか、を全体を俯瞰して考える必要があり、豊富な経験が必要となります。しかしながらヒトグリくんを用いればこの作業をベテランでなくとも簡単にスケジュールを作成することができるようになるのです。ZESTの伊藤代表によると、実際に東日本大震災後の仮設住宅の検査において、手作業でのスケジューリングでは年間1万件が限界だったのに対し、スケジュール調整システムを導入することで年間2万件と倍の数の対応が可能になったとのことができたとのことです。

また11社でスケジュールを組むのではなく、業界全体で人材をシェアするための人材流通のプラットフォームも今夏にリリースする予定。これによって雇用者は働きたい日に働くことができ、雇用主は無駄に多くの人材を採用する必要もなくなるということになります。外国人雇用の多い職場や、コンビニスーパー外食チェーンなどでの活用を期待することができ、将来的には求人広告モデルも必要なくなるのではないかと伊藤代表はお話されました。

IoTを用いた企業分析―Valuation Matrix

運営元である株式会社シェアーズの代表取締役ファウンダー山口氏によると、このValuation Matrixは企業の価値を誰でも簡単に知ることができるサービス、とのことです。その会社は買いなのか、割高なのか、ということをわかりやすく自動で分析してくれます。山口氏は2015年以降、将来予測を事業構造の分析から行ってほしい、法人営業のための提案書を自動で作ってほしい、M&Aの会社を算出してほしい、いった、企業分析のアルゴリズムに関するご要望を多く受けることになったそうです。そして会社ごとに個別にアルゴリズムを作成するという方向転換をし、2016年を境に法人向けのサービスの提供がメインになりました。

また山口氏によると、衛星画像を活用して工場からの出荷台数や店舗に入る人数などを算出することで企業分析が可能になっているそうです。財務諸表をはじめとした財務データだけに頼るのではなく、IoTを駆使しより効率的に企業分析を行っていく時代に突入しているといったこともお話しいただきました。

最後に

いかがでしたでしょうか。
3社ともWeb、人材流通、企業分析と異なるフィールドではありますが、ユニークなサービスで世の中を効率化していくという点は共通していましたね。
最終回となる次回はオーディエンス投票で1位と2位を獲得した2社をご紹介いたします。

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