2017年8月3日に東京・半蔵門のLIFULL Tableにて行われたTokyo Startup Dating 9th Editionのピッチコンテスト参加チーム紹介第3弾!
遂に最終回となった今回はピッチコンテスト優勝のチームを含む3チームをご紹介いたします。
打ち合わせではなくリアルタイムの意思決定を
AnalyticaはKPI達成を可能にするクラウド型内部データ分析ツールです。従来のKPI管理ツールの問題点として、開発に時間がかかることやKPI設定の部分が甘くなるといったことがあったそうです。そこでAnalyticaはKPIをできるだけ可視化できるようなサービスを提供し、従来では莫大な時間がかかっていたものを僅か5分から10分で導入してしまいます。またクラウドを活用するため、開発者が退職してしまい内部の変更が難しくなるといった事態を避けることができたり、これまでに蓄積されてきた内部データを活用することも可能になります。従来であれば忙しい中でも表計算ソフトと月に10時間は格闘しなくてはならなかったのに対し、AnalyticaはKPI可視化に特化しているため、誰もがわかりやすく数値を確認することができます。
またリアルタイムでのKPIの確認が可能なAnalyticaを導入することによって、打ち合わせをして意思決定をしていたというプロセスを、リアルタイムに意思決定を下すという方法に変えることが可能です。スピードや効率性に特化したKPI管理ツールAnalyticaは現在トライアル版も利用可能とのことです。
社員の成長と成功をサポート
社員の成長と成功をサポートするHR Tech Motifyは、世界中の誰もが職場での幸せと家庭での幸せの双方を実現し、自分の夢に向かうことを応援する社会を目指すことをビジョンに掲げ、Motifyのサービスによって世界中の会社が社員ひとりひとりの自身を育む文化を作ることを手助けするというミッションを持ちます。”社会”や”文化”という大きなものを変えていくという特徴があります。
ピッチでは日本の1年以内離職率20%というものを挙げ、それに対し退職1人当たりにかかるコストが200万円かかるという点を指摘します。そこでMotifyは社内の環境の改善や社員ひとりひとりの満足度を高めていくためのサービスを提供します。人事を好きでやっている人が少ない、アナログな人が多くサービスがうまく刺さらないといった難しさもありましたが、Googleで培った知識やとにかく行動第一でサービスを広めてきました。特にマネージャーと部下の関係を改善することに重点を置き、社員はアプリ、上司はダッシュボードでトレーニング状況を確認できるようになっています。
将来的にはブルーカラーに向けてのサービス提供も視野に入れているとのこと。1人当たり月2,000円程度なっており200万円のコストと比較するとどれほどリーズナブルなのかは言うまでもないですね・・・。日本以外にもブラジル、インドネシア、アメリカなど世界中で展開するサービスになっています。
こちらもトライアル版が利用可能となっているので気になる方はぜひご利用ください。
企業情報のGoogle
ピッチコンテストのラストは、前回Valuation Matrixとして参加してから2回連続の参加となり、今回は最多得票となったShares。なんでもGoogleのビジョンになぞらえて、”企業情報を整理する”をビジョンに掲げていました。つまりSharesは企業情報のGoogleとも呼べる存在なわけです。
サービス紹介では実務経験が浅く事業性評価を行えない若手社員が例に挙がっており、従来の与信レポートではそれぞれの評価観点にばらつきがありすぎて全く参考にならない!といった状況に悩んでいました。こうした状況にソリューションを提供するのがSharesで、一目見ただけで融資判断を行うことができるようになるサービスを運営しています。具体的には、競合他社の人気度や経営効率といった比較からコメント付きのバランスシート分析、キャッシュフロー計算書の分析などを行い、融資した分が活用されるのか、また戻ってくるのかといったことを判断できるようになります。また事業構造分析によって理由を基にした分析を行うなど、分析レベルはかなりハイレベルなものになります。
現在は上場企業の分析がメインとなっていますが、将来的には未上場の企業の分析や、最終的にはAIを用いた企業分析を行えるようにしていくとのことです。
最後に
いかがでしたでしょうか。Tokyo Startup Dating 9th Editionの参加チームを3回に分けてご紹介いたしました。ピッチコンテストでは得票差の開きが少なくハイレベルな戦いが繰り広げられました。お気軽に試しすことのできるサービスもいくつかあるので、気になるサービスがあった方はぜひ試してみてください。
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