2017年8月3日に東京・半蔵門のLIFULL Tableにて行われたTokyo Startup Dating 9th Editionのピッチコンテスト参加チーム紹介第2弾!
今回はユニークな3チームをピックアップしていきます。
ドローンを使った測量で世界に展開
TERRA DRONEは名前の通りドローンを使ったソリューションを提供しており、測量や点検、ソフトウェアの開発や運行管理まで幅広く扱っています。大手ゼネコンなどをクライアントとし、年間200億円もの売上を達成。その強さはスピード感と世界展開できるパワー、そして”現場力”とのことです。
土木・森林測量、インフラ・ガス点検などにニーズがあるTERRA DRONE。手間や時間がかかってしまう部分を自動運転のドローンで行うことによって測量や点検を早く安く行うことができるようになります。またこれらを将来的には飛行機のような管制システムで管理できるようにしていきたいとのお話しもありました。
日本ではソフトバンク、福岡市、経済産業省といった民と官それぞれと協力しているとのこと。またドローン市場が熱を帯び始めている中国の脅威について質問がありましたが、ハードとソフトという点で明確な違いがありソフトの開発はそう簡単な話ではないということです。競合は2~3社に収まっており差別化もできているため大きな問題はないとの見方で、グローバルに展開していくというとのこと。
家にレストランが来る時代
マイシェフクイックは個人向けの出張レストランサービスを提供しています。自宅でレストランの味が楽しめるというサービスです。レストランで料理を作り、現地で仕上げ、片付けまで行ってくれるというのが魅力的です。主なターゲット層としては「外出できない人」。外出しなくては受けることのできないサービスとしてレストラン、美容院、エステなどがあり、そこに目を向けたサービスです。具体的には店に行けなくなり、どちらかというと食事は作る担当になってしまうという育児ママが大きな顧客層になるといいます。
1人当たりはおよそ4,000円~5,000円になるといいますが、注文単価は7,000円ほどになるそうです。顧客満足度は高く、口コミ経由での利用が24%となっています。今後は一般の女性を教育することで料理の提供者を増やしていってサービスの拡大を狙います。
競合としてはUber Eatsのようなスマホ上で簡単に注文できるデリバリーサービスなどが挙げられますが、そこも差別化はできているとのこと。誕生日や特別なイベントごとにチェーンのファミレスの料理をUber Eatsで注文するかどうかという点で、Uber Eatsには満たすことができていないニーズはまだまだあるとします。そのためやや高い価格設定でも十分に戦えるということです。
プッシュ通知で身を守る
Molyは女性向けの性犯罪対策スマホアプリです。従来の性犯罪対策のサービスとしては自治体がEメール経由で危険情報を流すといったものが主流でしたが、それではまだまだ不完全な部分が多いです。Molyはスマホの位置情報を取得することで現在地周辺の危険な情報をプッシュ通知でお知らせしてくれます。
このサービスが生まれた背景には若い女性のおよそ4割が被害にあっているということで、さらにはその多くが泣き寝入りをしており、リスクが蔓延しているという現状がありました。これはターゲットになっている人に十分な情報が行き渡っていないということが原因の一つであり、それに対するソリューションとしてMolyが誕生しました。
Molyの特徴としてプッシュ通知のほかに双方向性の情報のやりとりができるため、被害に遭った場合リアルタイムで投稿することが可能です。こうしたネットワークを通じて外部からの情報で身を守るのではなく、ネットワーク内の人同士で自衛することも可能になります。現在の人口のカバー率は63.7%となっており、2~3ヵ月後には全国に対応するとのことです。最終目標は家庭向け防犯サービスとのコラボで、公の分野だけにとどまらず様々な人を巻き込んでいく形で進化していきたいといいます。
無料でダウンロードできるので女性の方は利用してみてはいかがでしょうか。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回紹介した3チームはそれぞれユニークで素晴らしいサービスを提供していました。マイシェフクイックとMolyは個人でも利用可能なので機会があればぜひ利用してみてください。
最終回となる次回もピッチコンテスト優勝のSharesを含め3チーム取り上げていきます。
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