【インタビュー】群馬県の森林・林業のイノベーションを推進する「もりビズぐんま」が始動。「森が与える資源の活用」に挑戦する企業を紹介

 addlight journal 編集部

国土の約7割が森林という世界有数の森林大国、日本。近年、その豊かな森林を最大限に活用し、森林・林業を自発的に成長を続ける魅力ある産業へ変革する試みが活発化しています。

県土の約3分の2を森林が占める、関東一の森林県である群馬県では、25年8月、「もりビズぐんま」を立ち上げ、森林・林業のビジネス価値の向上と持続可能な活用を両立を目指すためのビジネスマッチングを支援しています。

この度アドライトは、群馬県と連携し、ビジネスマッチングの支援を担当させていただくことになりました。
2026年2月6日には立ち上げ後初めてとなる「もりビズぐんま技術発表会」を開催し、ビジネスマッチングを通じて、登壇者・来場者の新たな事業展開や販路拡大を支援します。

これに合わせて、addlight journalでは、登壇企業にインタビューを行い、全2回に渡ってご紹介しています。 

第2回目となる今回は、「森が与える資源の活用」を特集テーマに掲げ、独自の発想で新たな価値創造に挑む3社の取り組みをご紹介します。  

 下記フォームからご来場の登録をいただけます。ぜひ当日会場までお越しください。
参加申込フォーム

 

もりビズぐんまの活動内容
  1. WEBサイト上で会員同士をマッチング
    課題を解決したい森林・林業関係者と、解決策やノウハウを持つ民間企業をWEBサイト上でマッチング

  2. 各種イベントの開催
    交流会、技術発表会、勉強会、検討会等さまざまなイベントを開催

  3. 情報発信
    セミナーの開催案内など、群馬県の森林・林業に関する様々な情報を発信

 
もりビズぐんま特設サイト:https://forest-innovation.pref.gunma.jp/
 
 

スターフィールド株式会社(衛星データ×竹の活用)

【企業概要】
私たちは
1歩先を見据えた新たな挑戦として、宇宙開発によるテクノロジーを皆さまのくらしに活かす未来を目指します。
人工衛星で撮影した画像データを活用し、森林・林業を始めとする、様々な分野に携わる皆さまのお役に立てるよう励んでまいります。
衛星・ドローンを活用する場面では、現場の方々のご協力が不可欠です。社会問題の課題解決に向けて、産官学のパートナーシップのもと共に挑戦できれば幸いです。

━━ 技術発表会で発表される製品・サービスについて教えてください
当社は群馬県内を中心に「放置竹林問題」に取り組んでおります。 
放置竹林による被害は林業、農業、土砂災害、生態系の破壊など多岐に渡り「竹害」とよばれ、被害が拡大し続けています。 
本課題を解決するため、衛星画像データを用いた竹林分布図の作成や、リスク評価・伐採適地の把握ができるアプリの開発、さらに伐採後の竹の資源化に向けて一括して取り組む、竹資源のサプライチェーンを構築するプロジェクトを立ち上げました。 
━━ 発表される製品・サービスにおける貴社の強みを教えてください
全国的な課題である放置竹林について、リスク評価や伐採適地、概算費用までを一体的に見える化する仕組みは、これまで存在していませんでした。
当社は、衛星画像
データから竹林を高精度に抽出する技術を既に実用化し、導入実績も有しています。この技術を基盤に、放置竹林問題の解決に資するアプリを開発し、さらに伐採後の竹の資源化を通じた地域産業の創出を目指しています。

━━ どのような企業とマッチングしたいですか
・竹炭の生産・商品開発を進めている関係者の方々
・竹の資源化に取り組まれている方々 
・放置竹林の課題解決に取り組まれている方々 
・森林伐採・整備における整備箇所の調査・見積りを担当されている方々

 

株式会社森未来(木材×AI)

【企業概要】
株式会社森未来は、森林・林業・木材に関するあらゆる情報を集約・連携することで、業界課題の解決と新たな価値創造を目指すIT企業です。業界全体の情報基盤を整えることで木材流通を効率化し、川下へは木の真の価値を伝達し、川上へは適正な利益を還元する健全な循環を創出します。情報の力で産業全体をつなぎ合わせ、事業を通じて「持続可能な森林」の実現というミッションに取り組んでいます。
https://shin-mirai.co.jp/

━━ 技術発表会で発表される製品・サービスについて教えてください
株式会社森未来は、木材事業者さまの商品や加工技術をデータベース化し、AIが設計士やデザイナーの抽象的なイメージを「発注可能なスペック」へ翻訳してマッチングするサービスを開発しています。
カタログだけでは届かなかった、規格品で完結しない複雑な案件を持つ設計士・デザイナーへアプローチし、問合せ対応などの営業負担を軽減しつつ、木材事業者さまの技術と合致する精度の高い案件を効率的に呼び込みます。


━━ 発表される製品・サービスにおける貴社の強みを教えてください
最大の強みは、設計士の抽象的なイメージをAIが具体的な木材スペックへ翻訳して伝える点です。曖昧な要望を発注可能な情報へ変換し、仕様確認の時間を大幅に削減します。また、木材事業者さまの既存データを当社の統一規格へ自動変換する独自の仕組みにより、導入時の登録手間も最小限に抑えました。
煩雑なデータ整理は一切不要。資料を渡すだけで、言葉の壁を超えて技術が価値になる次世代の営業体制が整います。


━━ どのような企業とマッチングしたいですか
設計士やデザイナーに自社商品や加工技術をPRしたいが、機会が少なく手段も限られていてお困りの木材事業者の方。DX化やAIの活用にご興味のある方。お客様からのお問い合わせの対応に人を割けずお困りの方。
素材生産事業者から、製材、プレカット、家具・什器、ノベルティーのメーカー様まで、お困りの方がいればご相談ください。

 

株式会社森のエネルギー研究所(バイオマス)

【企業概要】
森のエネルギー研究所は、森林・林業とエネルギー分野をつなぎ、地域資源を活かした持続可能な地域づくりを支援する専門組織です。森林・林業コンサルティング、木質バイオマスを中心とした木質エネルギー利用、森林を活用したソフト事業の3本柱を軸に、調査・計画から事業化、運営までを一貫して伴走支援しています。国や自治体の施策とも連動し、地域経済の活性化や脱炭素、防災、担い手育成など、地方創生につながる実行性の高い取り組みを展開しています。

https://www.mori-energy.jp/

━━ 技術発表会で発表される製品・サービスについて教えてください
本発表では、「地方創生につなげる森林と木質バイオマス利用の推進」をテーマに、森林経営管理制度、地域内エコシステム、森林サービス産業といった国の重点施策を横断的に活用する取り組みを紹介します。単独では成果が出にくい各施策を、森林整備、木質エネルギー、観光・教育などと組み合わせ、事業として成立させる仕組みづくりが特徴です。
市町村や民間企業
と連携し、森林資源を地域の価値として活かす具体的な支援内容をお伝えします。
━━ 発表される製品・サービスにおける貴社の強みを教えてください
当社の強みは、森林・林業分野とエネルギー、地域づくりを分けて考えず、一体で設計・支援できる点にあります。ICTを活用したデータ分析と、専門家による現地調査・ヒアリングを組み合わせ、地域の実態に即した計画を立案。さらに、森林整備、木質エネルギー事業、観光・教育プログラム、人材育成までを段階的に組み合わせ、継続可能な事業として実装します。
制度活用から現場運営まで寄り添う「伴走型支援」が評価されています。

━━ どのような企業とマッチングしたいですか
森林・林業分野に限らず、地域資源を活かした新たな事業展開を検討している自治体や企業(森林組合や林業事業体を含む)とのマッチングを希望しています。建設、エネルギー、観光、教育、製造業など、異分野との連携も歓迎です。
木材や森林を活用した製品・サービス開発、地域エネルギー事業、環境配慮型の取り組みを検討されている
自治体や企業とともに、地域に根ざした実証・事業化を進めていきたいと考えています。

 


 

もりビズぐんまは生産性向上等の林業の課題を解決し、群馬県の森林を有効活用したい森林・林業関係者と、新しい技術やアイデアを森林・林業において活用したい民間企業との連携を促進するプラットフォームです。これにより、イノベーションを推進するとともに、森林・林業のビジネス価値の向上と、県内の豊かな森林の持続可能な活用を両立する群馬モデルの創出を目指しております。

現在、会員を募集しています。詳細は特設サイトをご覧ください。
もりビズぐんま特設サイト:https://forest-innovation.pref.gunma.jp/